エドリントン減収14%:高級品低迷もマッカランはシェア拡大
高級ウイスキー需要減速、エドリントンが中核ブランドと新興市場への転換戦略に注力
マッカランの親会社であるエドリントン(Edrington)は、最新の決算報告で年間売上高が前年度比14%減少したことを明らかにしました。固定為替レートベースの中核収入は3%の微減にとどまったものの、税引前利益と営業利益はいずれも2割を超える大幅な下落となりました。ブランド側は、25年や30年といった高年数ウイスキーなどの「プレステージ製品」の出荷減が主な要因であるとしており、現在の世界的な経済環境下における富裕層市場の慎重な姿勢を反映しています。
中核シリーズの回復力:12年製品の売上が逆境下で成長
ハイエンド市場が苦戦する一方で、The Macallanの中核シリーズは強い回復力を見せました。特に12年熟成ウイスキーの販売量は11%増加し、アジア太平洋、南北アメリカ、ヨーロッパ市場でシェアを拡大、中国市場でも顕著な成長を遂げました。また、ドミニカ共和国のラムブランド Brugal は米国やスウェーデン市場に牽引され成長を維持。The Glenrothes は15年製品や新製品 The 51 の投入により2桁成長を記録しました。対照的に Highland Park は主要市場での競争激化により販売量が減少しました。
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インド市場への布石と外部貿易衝撃への対応
CEOのスコット・マクロスキー(Scott McCroskie)氏は、2025/26年度は消費者心理の冷え込み、規制強化、コスト上昇といった複数の外部課題に直面していると指摘。同社は規律ある実行を通じて、バランスシートの強化と債務の劇的な削減を行い、市場の変動に対応しています。最上位層の需要は圧迫されていますが、長期的には「プレミアム化」の傾向を楽観視しており、世界最大のウイスキー市場であるインドに子会社を設立。アンガス・コバーン会長は、米国のウイスキー関税撤廃を歓迎し、貿易政策による衝撃の緩和に繋がると述べています。
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資産売却と長期的な健全発展
戦略の変更と経営環境への対応として、エドリントンは機能重視の構造調整と人員削減を行い、複数の資産売却を完了しました。The Famous Grouse を William Grant & Sons へ売却し、Wyoming Whiskey の過半数株式を譲渡して米国ウイスキーカテゴリーから撤退。マクロスキー氏は、これらの措置はブランドの長期的健全性を守り、市場の安定後に持続可能な成長の基盤を築くためのものであり、不透明なスピリッツ業界において企業の継続的な前進を確実にするものだと強調しました。
📅 公開日: 2026-06-30
🔗 情報源: https://www.thespiritsbusiness.com/2026/06/high-end-scotch-drags-edrington-fy-sales-down/